フィル・ウッズ「ライブ・フロム・ザ・ショーボート」

ジャズのアルバムのガイドブックは、
今まで、いろいろ読んできましたが
最初のころは
「どこにも見かけないアルバムを
なんで、この人はオススメするのだろう?
それって、期待を煽るだけで、不親切じゃないか。」
と思ったものでした。
でも、それは、ちょっと違うことだと氣がつきました。

現在は、レコードやCD

ネットでダウンロードする時代です。
ゆえに、CDの売り上げは、そうとう落ち込んでいるようで
なんと高崎市街地は、
新星堂・HMVに続いて
タワーレコードが撤退してしまったので
デンキ屋さんのソフトコーナー以外に、
CDを売っているお店が無くなってしまいました。

はっきり言って、ジャズのCDを買おうと思ったら
出張先の都市部で探す以外ありません。
都市部であっても、
ジャズCDの品揃えで満足できるのは
新宿と御茶ノ水の「ディスク・ユニオン」と
渋谷の「タワーレコード」くらいです。
(他にオススメ店舗があれば教えてください)
そんな流通環境ですから、
CDの中でもマイナーなジャズCDは
超ど定番(ビル・エバンスとかマイルス・デイビスの一部作品)以外は
見つけたときにゲットしておかないと
二度とお目にかかれないというのが普通です。

ゆえに、再リリースされていないアルバムは
誰かが存在をアピールしつづけていかないと
この世から消え去ってしまう運命にあるのだと思います。

というわけで、わたくしも、今後、思いついたときに
自分が所有している愛聴盤で、
最近、店頭でお目にかかっていないCDは
情報発信してみようと思います。

・・・・・・・・・
さて、わたくしが、「ぜひ、聴いてみたい!」
と思って、長年探していたのが
エルビン・ジョーンズ「ライブ・アット・ライトハウス」と
フィル・ウッズ「ライブ・フロム・ザ・ショーボート」でした。
過去形なのは、
このたび、めでたくフィル・ウッズのが復刻して
両方ゲットすることができたからです。

長年さがしただけあって
両方とも、ベリー・グッドよ。

しかも、それぞれ二枚組みだから、
ボリュームたっぷりだしね。

フィル・ウッズのことは知らなくとも
われわれの世代は
ビリー・ジョエルの
「素顔のままで」の間奏を吹いてる人だというと
多くの人が納得してくれます。
「素顔のままで」の、30秒くらいのソロは
誰が聴いても素晴らしい演奏であるにもかかわらず
あまりにもヒットしすぎてしまったので
逆に、この人は、
ミーハー扱いされて
過小評価されてるという理不尽さです。

それに、
「上手すぎて機械みたいだ」とも言われてるしね。

それって、難クセだろ。

ジャズマニアって、めんどくさいね。
(わたくしもですけど

実は、この人って、
「元氣よくアルトサックスを鳴らす」ってことでは
ナンバーワンだと思うな。
「ライブ・フロム・ザ・ショーボート」は
まさに、「素顔のままで」を録音したころだから
おそらく、この人の全盛期だったと思います。

他にも、いろんなアルバム聴きましたが
これが圧倒的に氣にいっています。

バップからバラードまで
キモチよくアルトが鳴り響くので
できるかぎり、大きい音量で聴くのがベストです。

逆に、ショボい音量で聴いても
この人の魅力はわかりません。

今回は、完全復刻ながら、
2枚組み¥1500円と良心的なお値段です。

しかし、限定生産とのことなので
迷って買いそびれると、
二度とお目にかかれないかもしれないから
後悔すると思うな。

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