夢枕獏「東天の獅子」
ワタクシは、公私の区別なく
外出して時間があれば、
いや、ムリヤリにでも時間をこしらえて
必ず、本屋さんに立ち寄ります。
大きめの本屋さんにいるときが
自宅以外では、一番落ち着く時間かもしれません。
本屋さんに行ったときに、必ずやることがあります。
それは、ノベルス&文庫本のコーナーにて
夢枕獏さんの新刊が発売されていないか?
チェックするということです。
大学一年のとき、下宿先である、
東急目蒲線・武蔵小山駅の商店街の書店にて
おどろおどろしい表紙のノベルスを見かけたのが
初めての出会いでした。
たまたまそのころ、テレビのドキュメント番組にて
夢枕獏さんの紹介がされていたので
試しに買って、読んでみたのですが
最初のページを読んだところから
どっぷりとハマってしまい
以来約30年にわたり、出版されている本は
ほとんど読ませていただいたと思います。
ただし、キリがないので
単行本は除外して、文庫とノベルズに限定しています。
一例をあげると
「魔獣狩り・サイコダイバー」シリーズ
「スーパー仙人」シリーズ
「キマイラ」シリーズ
「大帝の剣」
「荒野に獣慟哭す」
「餓狼伝」シリーズ
「獅子の門」シリーズ
「陰陽師」シリーズ
「空海」シリーズ
「真剣師」
「鮎師」
などなど、キリがありませんが
見つけるたびに狂喜して購入して
むさぼるように読みふけってきました。
大きく分類すると
SFもの
伝奇もの
格闘技もの
となるのでしょうが
壮大なスケールで、奇想天外な内容の物語を
粋で雅なタッチで、熱く書き綴ってあります。
登場人物も魅力的な顔ぶれで
また、名前がステキです。
たとえば
龍王院弘
文成仙吉
九門鳳介
毒島獣太
薬師丸法山
フリードリッヒ・ボック
などなどです。
今回発売されてたのが
「東天の獅子」全4巻です。
まさに、時間を惜しんで
ガツガツと読破してしまいましたよ。
内容は、詳しくは申し上げませんが
明治時代に、あの柔道の創始者である「嘉納治五郎」が
柔術から柔道をつくりあげていく過程の物語です。
ワタクシも、柔道経験者ですけど
格闘技好きには、たまらない内容ですよ。
読み始めれば、4冊アッという間であり
熱く・ヘビーで、充実した読後感が残ります。
夢枕獏先生には、これからも、健康に注意して長生きしていただき
いつまでも、熱い物語を書き続けていただきたいものです。
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